ここ数日、梅雨の末期に入ったようで雨の日が続いています。
雨を嫌う人が多いかと思いますが私はこの時期が意外と好きなのです。
子供の頃から雨の降り続く光景をぼんやり眺めていることが多かったに思います。
雨粒が地面にはねる光景そして水溜りにも。
雨音もいい響きで耳に入ってくる。
これがマイナスイオンと言うヤツなのか、空気が磨かれたようにある、深呼吸するととてもリフレッシュできる。
やはり雨の日が好きなのだ。
会社の倉庫傍に市民農園がある。久しぶりに倉庫に顔を出した。1・2・3月はあまり機会がなかった。
倉庫に行った折にはその市民農園で野菜を作っていて親しくしているMTさんの姿を探したのだが見えないことが続いた。先日は久しぶりだった。
お互い「どうしていたんだい?」と声かけあった。MTさんは兄弟の建設会社が人手不足と言う事で応援に滋賀県まで1月・2月は行っていたのでした。
諸々のことを話した後、彼が菜園で作ったグリンピースが鈴なりに生っていたのを「どうだい、持って行かないかい」とポリの買い物袋に沢山分けて頂いたのでした。「これは有り難い。これを炊き込みご飯にすると旨いからねぇ。今夜は早速、これだね。」と云って分かれたのでした。
最近は私も物忘れしがちになったのかなぁ?その頂いたグリンピース、すっかり車に積みっぱなしで、頂いたのを忘れてしまっていました。しばらくしてその存在を車内に見い出して慌てた。もう食べられなくなってはいないだろうか心配になった。折角頂いたものだったから。
殻を剥いて中身をあらためてみた。半分はみどり色でしたが残りは茶っぽくなっていました。「これ茶っぽくなっているけれど如何だろうね、食べられなくもなさそうだし炊き込みご飯にしてみようよか」と試みることにしました。茶っぽくなってはいましたが味にはまったく問題が無く美味しく頂いた。良かった!良かった!
それから茶っぽくなっていた内少量ですが私も今年の末には畑に蒔いてみようと取って置くことにしました。今窓際のところで乾燥させているところです。このグリンピースが良い味だしていましたのでそうしました。
今朝ですが庭に置いています石臼のメダカの水槽を覗きこんでいましたらメダカの子が生まれていました、発見でした。但し一匹だけで他には見当たりません。
親メダカは11匹、この水槽では満員と言えば満員なのです。水草がかなりの領域を占めていますのでメダカの生活圏は狭められている有様。ですからたとえ11匹と言えど密集して生活しているに相違ありません。
この密集がいけません。密集しているとメダカは自分の子供を食べてしまうのです。自分の子を食べてしまうとは普通考えられないことですがメダカではそれが当たり前のことのようです。最初そういう状況に遭遇した時はとてもショックでした。
もう10年以上前になることですが、メダカを飼い始めたころ、メダカを増やしたい一心で水槽にその環境つくりに凝りまして生まれて来るのを待ちました。草や物を多く入れておくとそれに産卵したものが引っ掛かるような仕組みになる。メダカの卵の表面には粘着性があり、物にくっつき易くなっています。卵が幾つもあっちこっちに付着している、それらの成長を日々見守っていました。透明で中の様子がはっきり見えるものですから稚魚が動いているのが見えます。それはもう孵化が近いことを物語っていた。
そしてその孵化が始まり卵から稚魚が抜け出して泳ぎだした途端、親メダカがそれを襲って食べてしまいました。結局、水槽には稚魚が一匹も存在しない様となっていた。
これを見たときのショックはいまだに忘れられません。あの時はもうメダカを飼う意欲が失せてしまいました。しかし、しばらくして考え直し、卵を兎に角、親から切り離して別の水槽に移せばいいことに気付き、稚魚だけの水槽を作った。そうしましたら見事に多くの稚魚が生まれ増やすことに成功したのです。
こういう現実がありますので産卵した量が多くとも結果的に稚魚で残るのは僅かとなる。今朝は1匹見つけましたけれどかなりの数の稚魚が生まれたと思います。大切な1匹です。網で掬い別の水槽に移し変えました。
5月4日は仕事でした。緊急の発注があり博多から北九州まで高速道路九州自動車道を走った。先方の都合で午後3時との指定でしたので2時に博多を出立。天候も良いしドライブ日和。仕事だからレジャー気分に浸ってはならないが、目的地に着くまではそういう気分を味あわせて頂こうかなとハンドルを握った。
作業時間が3時から5時までと2時間しか無い。余裕を持って始めたのだが時計の回りが速い、もう5時が迫っていた。ラストスパート、必死になり作業を進めどうにかタイムリミットにぃ・・・・。作業が終わり時計を見るとジャスト5時。額の汗を拭った。
さて、これからまた走って博多まで帰ることとなる。片道1時間。帰りも同じように1時間かかるのだ。
一般道を走って北九州都市高速に乗った。この道路が八幡インター(ジャンクション)で九州自動車道と繋がっている。道中スムーズな走り、いつもと変わらない。しかし九州自動車道に入ってから少し走って対向車線を見るとそちらはそうではなかった。渋滞だ。上り車線の車は時速10km、20kmののろのろ運転。丁度、時をあわせたようにラジオから渋滞状況が報じられていた。渋滞の距離4キロだ。今日は5月4日の夕刻。この渋滞は帰宅する人達の車には間違いないのだが、休みはまだ5日も6日も連休が続くのだから4日の今日渋滞するとはどう言うこと?と頭を捻りながら走行った。しばらく走っても対向車線の渋滞は終わらない。ラジオで4キロと言っていたが私の観測では15キロ以上ではと。
幸いにして当方が走っている車線はまったく渋滞とは無縁でスムーズに走りぬけられた。ゴールデンウィークのさなかでしたし、アベノミクスで財布の紐も若干緩んでファミリードライブも増えてのことでしょう。しかしながらそうは言っても安近短で済ませようかなと計画を立てたファミリーもあったことでしょう。それから長期休日を利用して家族で郷帰の方でそれらを済ませ自邸に戻る道中の方も居られたことでしょう。それらの方々が重なり合ってこの渋滞が発生していたのは間違いないだろう。
でも私が走った下り車線がまったく渋滞もなくスムーズだったのは?とハテナマークが頭から取れなかった。それで考えてみました。
こういう事が頭に浮かんだ。九州の人材が本州へ多く流出していることを物語っているのではと。身近な証拠と言えることがある。それはかつての私もそうであったし、私の子供らも今は広島県・千葉県や神奈川県にいますし、私の実弟も埼玉県です。親戚の従弟や甥も多く関西や中京・関東にて生計を立てています。だからですよ、連休の後半になると上りの車線が渋滞するのだ!と言う事でしょうね。
4月と言うと新年度のスタート。新社会人も加わって、それから植物も若葉や開花もあでやかに見せてくれてとても良い季節だ。
これに前後して盛んに電話でのセールスが入った。多かったのが相変わらずですが「コピー機の入替えをしませんか」と言うもの、次に多かったのがホームページを作成する企業からでした。おまけで言うと「トラックやら買い取っています何かありませんか」と言うものでした。
弊社のコピー機のリース期間はいろいろ差し支えがありますのでここでは内緒になりますが、さて、そうは言うものの、時期に関係なくまばらに売り込みが普段からあるのですが、面白いことに判で付いたように時期をぴったり合わせて何社からも電話にて盛んに営業が行われることがありますね。ひどい時には毎日幾つもの商店からかかってきます。皆さん異口同音に自分ところが一番安いと豪語します。ですけれど冷静に紙と鉛筆と電卓叩いて計算するとそうではないケースがほとんど。何を根拠に言っているんだいと言いたい。
数年前の話になりますが、驚きのセールスがありました。いかがなものかと思われるその業者は土曜日の午後を狙ってやってくる。突然に。アポなしで押入って来る。断っても帰らないし粘っこく説明が入る。だがそのセールスマンが言っていることで面白かったのが「トナーって原価いくらか知っています?」と来た。こちらが知らないと言うと、「あれはタダみたいな物ですよ!」とのたまう。彼の説明に拠るとこうだ。あれは処分に困った古タイヤをタダで集めて燃やしてススを採る。古タイヤのススがトナーなのだと言う。だから原価はタダみたいなもの。それを他社は2万円だの3万円だので売りつけている。うちは違う。トナー代はタダです。トナー代は取りません。だから毎月のランニングコストが安くなる。うちに勝つところは何処にもありませんとさも自慢げに言うのでした。
しかし、その話を聞いた後で、何回計算しても安くはなっていなかった。当時使っているコピー機のほうが安いのであった。彼は首を捻って、どうしてこうなるのか納得が行かないようでした。ちょっと時間を下さいと部屋から出て何やら上司に携帯で連絡を取っている様子だ。結論を出したのだろう部屋に入って来て、今使っているコピー機と同じ料金にしますから入れ替えて下さいと言うのだ。私はあきれた。同じ値段だったらわざわざ替える理由がないではないかい。冗談は言いなさんな。私がそう言ったら彼は「そうですよね」と言ってまた部屋から出て行った。また上司に連絡をとるのだろう。
戻ってきて一割安くするから決めてくれと食い下がって来た。掻い摘んで話しましたようにこういう流れで価格は安くなったのだがこのセールスマンの話術には半ば押し売り的な要素があり、それから土曜日の午後を狙って、と言うのは何処の商店にも連絡が付かない曜日と時間帯だったから彼らの一人舞台でした。この会社のやり方に疑問を感じだしていたので、安くはなったのだが先々で心配があるように思えてならず、きっぱりと断わることにした。安いから良いと言うものではない。
そうしたらそのセールスマン、契約してくれないと帰らないと言い出した。この言葉に私は驚いた。そういう言い方をされると尚更断らなければならない気持ちになっていた。もうかれこれ2時間半が経過していた。私はあなた方のセールスの仕方には平行している。私は気分を害しているから帰ってくれと云っても彼は退かない。挙句の果てには土下座して契約を迫ってきた。「土下座は止めて下さい」「どうして土下座までしなければならないのですか?」と聞いても、「契約してくれるまでは止めません」と言うし、契約はしないから帰って欲しいと言っても部屋から出て行かなかった。
粘ったらどうにかなると思っているのか床に突っ伏したまましかも、私の足元で土下座していたので今度は彼は両手で私の右足の脛を掴んで拝み倒し戦法でしぶとく食らい付いて離れない。
今度は立場が替わって、こちらが辛抱強く説得することとなってしまった。先ずは土下座を止めさせた。そしてこういうセールスのやり方は私の考えと馴染まないことを何度も繰り返し説明して、やっと諦めて部屋から出てもらったのだった。まったくあべこべでおかしな話である。
まだ未練が残っていたのか社屋の外に出てもしばらくその場に突っ立っていた。このやり方で今までは100発100中の確立で成功させて来ていたのだろうか。そういう風に彼の姿から読み取れた。その日は、彼は厄日であったのかもしれない。セールスには失敗し、おまけが付いていた。
彼が営業で乗ってきていた車だが弊社から少し離れた路上に駐車していたのだ。その営業の車と言っても彼の自家用車なのだろう赤い車だった。赤い乗用車はどう考えても会社の営業車ではないだろう。彼個人の車を営業の足につかっていたのだ。
その彼の赤い車が駐車違反で捕まっていた。札が下がっていた。車に戻った時その札を見た彼は二重のショックを受けたに違いない。しばらくその場に頭を抱えしゃがみ込んでいた。大きなマンションのエントランスの近くだったから通報が入ったのだろう。2時間半以上も止めていたことになるのだから。この話の結末は彼の悲哀の中、終わることになったが、このような営業方法を実施している会社があることを知った次第だ。いや、彼独自のパフォーマンス営業だったのかもしれない。